人生の風景から

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日々の気づき

わたしは、生まれた町、生まれた家で、今も暮らしている。

人生の前半は、自分以外の人──父や母、そして周囲の大人たちの望むように過ごしてきた。
お花やお茶を学ぶ家政科の短大を卒業し、就職の経験もないまま、政治家だった父のそばで長年を過ごした。その中で、人の裏と表、言葉と本音が交差する世界を、肌で感じながら生きてきた。
それは、人とは少し違う道だったのかもしれない。

そのせいかだろうか。
幼い頃から、物事や人の「本質」のようなものが自然と見えていたように思う。

「よくそんなこと、平気でいられるね」と驚かれるようなことも、これまでわりと受け入れてきた。
それは、我慢でもなく、見て見ぬふりでもない。ただ、内面にこそ本質があると感じているので、静かに許してきたのかもしれない。

そして…人生の後半は今のようなお役目(と言えるのかな?)がまわってきた感じがする。

人生、本当にいろいろある。